ひかりのまち (サンデーGXコミックス)


ひかりのまち (サンデーGXコミックス) 小学館 / 浅野 いにお
価格: 560
マーケットプレイス: 1 円 より
口コミ・レビュー: 16 件 ( 平均おすすめ度:star)
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「ひかりのまち (サンデーGXコミックス)」の口コミやレビュー

star何が伝えたいの?
この人の描く絵、情景には脱帽します。でも、せっかく描かれる情景が勿体ないほど、漫画を通して本当に伝えたいことが何なのか、作品を重ねるごとにわからなくなってきた。どこにでもありそうな新興住宅街。幸せそうな家族。その裏に繰り広げられる世界。非現実的であって、実は身近にあるかもしれない…そんなことを描きたいのかもしれないけれど、リアリティがどこにもない。自殺行為を手伝う小学生や、不思議な家族関係。その設定を通して、今の社会の何を伝えたいのか??もっと、ちゃんと取材して書いてほしい。私も作者と同い年の「現代の若者」だけど、大人にはわからない若者の悩みとか描くんなら、もっと視点を持って伝えて。企業に開発されて美しい風景や思い出を失った街を描くのなら、そういう例をちゃんと取材して、自らが感じ取って描いてほしい…。すばらしい絵に反して、内容が薄っぺらすぎる。学生くらいまでならまだ読めるかもしれないけど…。「それっぽい」で終わってしまう所がほんと勿体ない。だらだら続く日常を描くことで滲みださせることが、この作家の特徴であり賞賛されている部分であり、個人的にはそういう描き方は好きな方ですが、バックボーンにちゃんとした視点が有るか無いかで、えらく変わると思う。あと、私には登場人物の「タイキ」が『鉄コン筋クリート』の「シロ」にしか見えません。 ( 2010-02-09 )
star痛々しくてグロテスク。
「素晴らしい世界」の痛々しさをさらに一歩進めた感じ。世界のグロテスクさをちょっと抽出しすぎじゃないかなぁと思うけれど、現実に起きている事件のグロテスクさを考えると簡単に笑い飛ばせない。「素晴らしい世界」を読んだ時にも思ったけれど、作者はまだ「子供の側」に生きていて、大人たちの生きる社会を、深く知らないままに「汚い世界」として切り捨ててしまっている気がするのが、大人に足を突っ込みはじめた僕にはどうしても反発を抱かせる。ただ、たぶん浅野いにお作品は時系列を追いながら、作者の成長を意識しながら読むべきなのだろう。「素晴らしい世界」→「ひかりのまち」と描いたあとで、「ソラニン」の中で、今まで否定し続けていた「大人」にならざるを得なくなったことに葛藤し、さらにそれさえも乗り越えてもう一段高い次元から見たような「おやすみプンプン」に続く、というふうに考えると、現代の若者(僕と同世代だ)の心模様を赤裸々に表しているといえる気がする。この作品の中の「痛み」と「グロテスク」、それにかき消されそうな、微かな、縋るような希望。それは僕たちの心の叫びを、代弁しているのかもしれない。 ( 2009-12-28 )
star
評価されていない糞漫画は数多ありますが、評価されている糞漫画ほど痛くはないでしょう。私の好みうんぬんではなく、「糞」であると言い切れる漫画もめずらしい。これを読んで深いだのなんだの言ってる人に「どう深いの?」と聞いても具体的に論じれる人はいないでしょう。 ( 2009-01-02 )
starぼくらのまち
浅野いにおの作品は、リアルだ。 その切なさも、狂気も、愛しさも、 悲しくなるほどに、現実を思わせる。 自らの醜さや、愚かさや、無力さが、そのまま投影されているようで、読んでいるとやるせない感覚に襲われる。 こんなにも未熟な自分に気づいて、途方に暮れる。 一方で、どこかくすぐったい気持ちにもなる。 みんな一緒か、と少しだけ安堵する。 浮き世か、はたまた憂き世か。 私たちの生きるこの街も、結局は「ひかりのまち」なんだろう。 バスが迎えに来るその日まで、 しぶとく、小賢しく、躓きながら、 なんとかかんとか暮らしていこうと、そう思わされた1冊だった。 ( 2008-11-29 )
star伝わってこない
評判がとてもいいようなので、読ませていただきましたが、可もなく不可もなくという感じでした。入手方法がわからない銃や小学生の自殺見届け人など、現実味のない設定に違和感を感じました。斬新といえばそうなのかもしれませんが、私には合わないようです。 ( 2008-03-11 )